【アシバツナギ】の選択と施工方法について
【アシバツナギ】は、仮設機材である「壁つなぎ」を接続する控え金具であり、多種多様な外壁材と各種躯体に対応するファスナーであり、汎用締結部品の応用品で現在、90 種類に及ぶ製品を提供しております。
仮設機材の認定品の対象外と認識しておりますが、常に優れた締結強度が得られる製品開発と提供をいたしております。
❶ 改修・新築を問わず、外壁材の施工状態を図面で確認します
(外壁材=ALC 板・押し出し成形セメント板・金属サイディング等多種多様です)
❷ 【アシバツナギ】の締結は、外壁材の目地(継ぎ目)から締結下地に施工するのが基本です
(工事終了後は必要な目地(継ぎ目)の補修をします)
❸ 【アシバツナギ】ツインタイプとプレコンタイプは、外壁材に直接締結します
(詳細は、カタログを参考にして下さい)
❹ 施工図面から外壁材厚さ・締結下地は何か・空気層等の空間の有無等に対応可能なネジ長さを選択します
❺ 施工図面から締結下地は何か?(例えば鋼下地なら板厚は何mm?)対応可能なネジを選択します
❻ 【アシバツナギ】には、高ナット可動式と固定式がありますので選択します
❼ 【アシバツナギ】のネジ外径は、6.0・6.2・6.3・8.0mmが有りますので、下地ごとの最大引張強度を基に選択します
(ネジ山には、細目・粗目が有り最大引張強度が異なります)
(改修工事の場合で、外壁材締結時のネジを抜き取り【アシバツナギ】を締結する場合はネジ外径とネジ山を選択します)
❽ 【アシバツナギ】の許容荷重の計算は、最大引張強度を基に安全率を2.0 以上を目安にして下さい
(施工の状態で最大引張強度が異なります、使用上の注意を厳守して下さい)
❾ ドリル付きネジの推奨工具は、鉄鋼用ドリルと同じく回転専用ですから過分な推力を掛けず行いますのでインパクトレンチ・インパクトドライバーは、使用しないで下さい
①ドリル部・ネジ部は発熱、破損がおこり、正常なネジ立てがスムーズに行えません
②真円の穴加工ができず、締結強度が著しく低下します
③限られた板厚に正常なネジ立てが行えず、締結強度が著しく低下します
GS アシバツナギ インデックス
PDFファイル(1,415 KB)
参考資料
社団法人 仮設工業会『足場工事実務マニュアル』
社団法人 仮設工業会 公式サイト
リンク
・製品カタログPDF
・高ナット付きファスナー詳細
・製品強度表・成績表
・承認図(標準仕様書)
・使用上の注意
推奨工具
回転専用のスクリュードライバです。下記は2020.03 現在を基にしております。
HiKOKI(ハイコーキ) 旧 日立工機 DS18DBL2 18V 0~1,800回転
マキタ DF484D 18V 0~2,000回転
HiKOKI(ハイコーキ) 旧 日立工機 W8V 100V 700~1,800回転
◎必ず専門知識を有する設計者に相談してご使用願います。